公文書管理のいろは

機密文書の保護

 行政の中でも選挙で選ばれた首長が下す政治的決断は重要で、その積み重ねが地域の歴史そのものになります。しかし、機微な政治的判断、つまり経緯や理由等はその時点で公開できないものも少なくありません。行政を預かる者は、たとえその時点では公開、できなくても、将来の住民への説明責任を果たすために、自らの政策判断をあるがまま記録に残すという姿勢が大事です。

 秘密の保全性の高い文書には機密指定と解除の仕組みを取り入れるとよいでしょう。そのことにより、機微な政治的決断も歴史としてきちんと残すことができます。