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お知らせ

サインに関する調査-東京都江東区役所

 11月20日(金)、サインに関する調査のため東京都の江東区役所を訪問しました。

 江東区役所では平成3年度に庁舎サイン改善検討委員会を立ち上げ、翌年には「スリーアップKOTO21」の基本方針を策定し、「サービスアップ」、「イメージアップ」、「カルチャーアップ」と3本の柱が据えられ、そのイメージアップのひとつとして、改善の取り組みを行った経緯があります。 当館では県民サービスの向上と危機管理の視点から、利用者にとって分かりやすく安全な導線づくりのための取り組み(サイン計画)を行っており、今回はその先進事例を学ぶために江東区に調査の協力を依頼したところ、快くお引き受けくださいました。

 初めに、区職員の方が庁舎の主なサインやバリアフリー個所をご案内くださり、ポイントとなる点を詳細にご説明くださいました。
庁舎総合案内版
各サインには基調色として「江東区ブルー」が配色されています。
庁舎内のサイン表示
サインは、人の動きや視線などに配慮し、必要な場所と位置にわかりやすく見やすい大きさと内容で表示されていました。
庁舎内の案内表示
係入口のサインには固有の番号と主な業務内容が付されていました。

庁舎見学後、当時「庁舎サイン改善検討委員会」のチームリーダーとしてご活躍された関谷幸雄(せきや・ゆきお)さんからサイン改善に向けた取り組みについてご説明をいただきました。 当時はサインに関する専門書などは殆どなく、プロジェクトチームの職員でアイディアを出し合いながら、一般の来庁者に改善のためのアンケート調査を実施したり、その取り組みへの参加を呼びかけ、さらに「サインシステムニュース」を発行するなど、一人ひとりが問題意識を持つよう共有化を図りながら、様々な改善に向けた取り組みを行ったとのことでした。

関谷さんは、迷っている人を見かけたらすぐに一声かけるなど、当初から「人」のサービスを中心においたサイン計画であったとお話され、それは当館の取り組みを行う上でも念頭に置かなければならないことだと実感しました。

 またサイン効果を高めるために、庁舎環境の改善として、文書管理も改善策のひとつとして盛り込まれたそうです。そのすぐれた取り組みについてもご教示いただきました。
現在も関谷さんが所属する総務課文書係にて文書管理システムの改善に向けた取り組みがなされています。関谷さんの「文書管理では、職員に負担をかけずにルールを守る」という言葉が印象に残りました。
今回、先進的な取り組みについて学ぶことができたとともに、住民サービス・住民視点でのサイン改善が大切であるということを改めて認識させられました。
今後の改善にぜひ生かしていきたいと思います。
調査にご協力いただいた江東区役所職員の皆様に感謝いたします。本当にありがとうございました。