米国海軍作戦部隊文書
米国国立公文書館から収集した米国海軍作戦部隊を公開しました。(平成22年3月31日)
同資料群は太平洋地域の海軍作戦部隊の運営に関するものです。
沖縄における初期軍政は南洋諸島などにおける軍政を参考にしたと言われていますが、同資料群にはトラック、ロタ、テニアン、サイパン、グアム、カロリン諸島、パラオ、フィリピン、沖縄などにおける軍(民)政府の計画、活動報告書などが含まれていて、太平洋地域の米軍政の比較研究を行なう上で有益な資料群です。
また、同資料群には、戦争中の戦闘記録、捕虜尋問書などのほか、鉱山、漁業など地場産業に関する資料なども含まれています。
当館では、以下の5つのシリーズを収集しました。
1. 太平洋地域信託統治領:高等弁務官庶務文書、1946-1951年
月間報告書、海軍基地現状、海軍政府布告、地場産業などに関する資料。
2. 太平洋地域信託統治領:高等弁務官庶務文書、1946-1948年
捕虜、グアム民政府などに関する資料。
3. 太平洋地域信託統治領:高等弁務官庶務文書、1946年
沖縄民政計画、沖縄軍政府活動報告書、軍政府指令、日本本土の活動報告、南洋民政計画など内部運営に関する資料。
4. 太平洋地域信託統治領:太平洋地域信託統治領に関する庶務文書、1944-51年
南洋諸島の軍政報告書をはじめとする各種報告書、捕虜調書、土地所有に関する資料、組織、人事、兵たんなど内部運営に関する資料。
5. 琉球列島海軍部隊司令官トップシークレット庶務文書、1945年
戦闘期から占領期への移行、基地建設、計画、組織、人事、研修、兵たんなどの内部運営に関する資料。