志喜屋孝信文書寄贈式を開催
2024年(令和6)3月18日(月)、志喜屋孝信文書寄贈式を開催し、志喜屋孝信の孫である嘉陽安昭氏から当館館長に全375点の目録が手渡されました。
志喜屋孝信は、戦前、県立第二中学校(現那覇高)の校長を務め、1936年(昭和11)に私立開南中学校を創設しました。戦後は、1945年(昭和20)8月に米軍政府によって設置された沖縄諮詢会の委員長に任命され、その後、住民の自治組織として設置された沖縄民政府の初代知事や琉球大学の初代学長などを歴任しました。
志喜屋の資料は、本人の死後、妻のマツさん、娘婿の嘉陽安春氏、そして孫の嘉陽安昭氏が大切に保管してきました。これらの資料を末永く保存し、広く県民の利用に供することができるようにと、安昭氏から当館に寄贈されました。
寄贈された資料は、沖縄諮詢委員会(のちに沖縄諮詢会に改称)日誌、回想録、備忘録、随想録など志喜屋の公私にわたる活動の詳細な記録のほか、『新沖縄』などの機関紙、書簡、辞令書、写真アルバムなどが含まれます。
当館は、資料の目録情報をデータベースに登録するなど整理を進め、2024年(令和6)6月までに公開、利用に供する予定です。