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あの日の沖縄

1970年12月20日 コザ反米騒動

 この日の未明、午前0時15分頃、コザ市(現・沖縄市)で反米騒動が発生しました。 
 発端は、アメリカ人が運転する車両が道路横断中の男性をひっかけて怪我を負わせた事故でした。事故処理中のMP(Military Police 憲兵)を見物人が取り囲み、「糸満の二の舞を繰り返すな」と騒ぎました。糸満市で主婦をれき殺した米兵が軍事裁判で無罪となったばかりで、米軍への反感は高まっていました。MPの威嚇発砲をきっかけに、駐車中のMPや外人車両に次々と放火しました。
 琉球警察は全警官を非常召集し、米軍はカービン銃で武装したMP約300人を出動させましたが、約5,000人の群集とにらみあうなど、騒ぎは朝まで続きました。この騒動で住民、警官ら23人が重軽傷を負い、19人が逮捕者されました。日本復帰を目前にした時期に起こったこの事件は、日米両政府に衝撃を与えました。
 コザ騒動に関する所蔵資料をいくつか紹介します。

「コザ暴動関連記事 コザ外人自動車焼き討ち事件」 1970年12月 大山朝常資料【T00011701B】
当時のコザ市長だった大山朝常氏が本土新聞のコザ騒動に関する記事を集めたものです。

「Civil Disturbance on Okinawa: Memorandum for Mr. Beal」1970年【0000024641】
コザ騒動についての概要報告


コザ騒動については下記もご覧ください。
あの日の沖縄 1970年12月20日、21日「コザ暴動」ーあの日の屋良主席ー

【参考引用文献】
・当山正喜「コザ騒動」『沖縄大百科事典 中巻』 1983年 沖縄タイムス社【T00000199B】
・「コザ反米騒動」『最新版 沖縄コンパクト事典』 2003年 琉球新報社