沖縄本島及び周辺離島の風物
【資料の名称】 沖縄本島及び周辺離島の風物
【資料ガイド】 沖縄関係資料>個人文書>その他>河村只雄文書
【資料の概要】
社会学博士の河村只雄[1893-1941]は、1936年から40年の間に5回、沖縄を訪れて島々を巡り、1939年に『南方文化の探究』を著した。没後の1943年には『続南方文化の探究 薩南、琉球の島々』が刊行された。
河村は1932年8月から文部省所管の国民精神文化研究所の所員となり、その研究活動の一環として沖縄調査を行った。2度目となった1937年は、那覇で「非常時局と教学の刷新」「非常時局克服の力」「家族・私有財産及び国家」の題で講演している。この前後3週間足らずの滞在中に沖縄島各地、伊是名島、伊平屋島まで足を延ばした。この時はスチール用カメラだけでなく、8ミリフィルム用の撮影機も持参して撮影した。戦前の沖縄の風景や人物を撮った動画資料は貴重なもので、那覇市辻の料亭で披露された琉球舞踊の映像もある。
沖縄県公文書館は、1998年3月、遺族から8ミリフィルム15リールの寄贈を受け、合計60分の映像をデジタル化して利用に供している。なお、このうち1リールは箱書きに「姫路のお城」とあり、撮影地が沖縄ではない。
【資料リスト】河村只雄映像資料 沖縄関係
No. |
撮影日 | タイトル/時間 | 資料コード |
1 | 7月21日 | 那覇の市場 波上宮/4’21” | 0000069293 |
2 | 7月23日 | 浦添宮城の闘牛/2’11” | 0000069301 |
3 | 7月23、24日 | 浦添宮城の闘牛 万座毛 今帰仁/4’21” | 0000069302 |
4 | 7月24日 | 名護 名護城/4’18” | 0000069303 |
5 | 7月27日 | 宝来館 識名園/4’17” | 0000069294 |
6 | 7月27、28日 | 識名園 辻の踊り/4’19” | 0000069295 |
7 | 7月28日 | 辻の踊り/4’22” | 0000069296 |
8 | 7月28日 | 辻の踊り/4’19” | 0000069297 |
9 | 7月29日 | 沖縄県庁 糸満白銀堂/4’15” | 0000069299 |
10 | 7月29、31日 | 糸満 伊平屋/2’47” | 0000069300 |
11 | 7月31日 | 野甫島 伊平屋/4’24” | 0000069304 |
12 | 8月3、5日 | 伊平屋 伊是名/4’13” | 0000069305 |
13 | - | 首里城 博物館 放生橋 円覚寺/4’20” | 0000069298 |
14 | - | 那覇港(軍艦) 鹿児島 岡山/4’18” | 0000069306 |
15 | - | 姫路のお城他/? | 0000069307 |
(1)撮影年はすべて1937年(昭和12)。
(2)撮影日は「河村只雄日記 昭和12年」資料コード[0000053811]をもとに推定した。日付の推定が困難な映像は「-」とした。
【公開日】1998年度