米国マサチューセッツ州ボストンにあるケネディ大統領図書館（John F. Kennedy Presidential Library & Museum）から収集した沖縄関係資料を公開しました。（平成20年1月7日）

同館の主なシリーズは以下のようになっています。
A. 大統領文書
(1) 大統領執務室ファイル（President’s Office Files）
「国別（Countries）」の「日本」、「琉球」などのシリーズの中に、1961年6月の池田首相訪米や「ケイセン調査団」に関するファイルが含まれています。

(2) 国家安全保障会議ファイル（National Security Files）
「国別（Countries）」、「会議メモ（Meetings & Memoranda Series）」、「カール・ケイセン（Carl Kaysen Series）」などのシリーズの中に、日米安保条約の事前協議に関する密約、ケイセン調査団、沖縄における人権問題などに関するファイルなどが含まれています。

(3) ホワイトハウス・セントラル・ファイル（White House Central Files）
「ホワイト主題別ファイル（White House Central Subject Files）」の中には「政治問題（Political Affairs）、「広報（Public Relations）」、「州・領土（States-Territories）」などの主題別ファイルがあり、ロバート・ケネディから上地一史への手紙、ハワイにおける沖縄の地位向上に関する請願書などが含まれています。

B. 私文書
(1) ジェームズ・トムソン２世（James C. Thomson, Jr.）
極東問題担当国務次官補特別補佐官。ケイセン調査団、大統領行政命令10713に関する文書が含まれています。

(2) ウィリアム・レオンハート（William K. Leonhart）
駐日アメリカ大使館主席公使。アメリカの大学による沖縄問題に関するフィールド調査の論文などが含まれています。

(3) ジョージ・ウィルドマン・ボール（George Wildman Ball）
国務次官。カール・ケイセンらとの電話録が含まれています。

C. オーラル・ヒストリー
(1) エドウィン・ライシャワー（Edwin Reischauer）
駐日大使。沖縄問題、特にキャラウェイ高等弁務官の扱いについての言及を含まれています。

(2) カール・ケイセン（Carl Kaysen）
国家安全保障担当大統領特別補佐官。沖縄問題についての言及を含まれています。